屋久島で発見された 縄文杉を超える高さ45mの天空杉 NHKドキュメンタリー 大捜索!伝説の超巨大杉

NHK総合で放送された「大捜索ドキュメント! 屋久島“伝説の超巨大杉”」
最新の科学技術と屋久島随一の山岳ガイド達が伝説へ挑むドキュメンタリー。

縄文杉を超える巨大屋久杉の伝説に挑む調査隊

樹齢1000年を越す物だけが屋久杉と呼ばれ、屋久杉の中でも最大を誇るのが縄文杉(幹周:16.1m 樹高:30m)。
この、王者のような巨木を超える木は本当にあるのだろうか?
大正時代に編さんされた内務省の「天然記念物調査報告 」には、数々の縄文杉に匹敵する大きさの屋久杉の記録が記され、地元住民にも、縄文杉を超える巨大杉の伝説が伝わる。
この伝説に挑むのは、山岳ガイド小原比呂志さん率いる捜索隊と最新航空調査を行う高空測量技術者達(国際航業株式会社)。





最新科学の調査さえも届かない 屋久島の大自然

最新科学を駆使しての航空調査を行う前田桂子さんはこう語ります。
「神様から隠されているように急に見えなくなってくる」
「見つけられるものなら見つけてみなさいって言われている」

新たに発見された巨大屋久杉「中州杉」

最新科学さえも翻弄する大自然。そのような、苦難の中で一つの巨大杉が発見されます。
幹周10.4m(歴代4位)、高さ35m(歴代2位)屋久島を代表する六神木と言われる杉達の記録を塗り替えた杉につけられた名前は「中州杉」

屋久杉が育つ条件

数々の記録を塗り替える「中州杉」の発見をするも縄文杉を超える巨大杉の捜索は続きます。
捜索の中、岩の上に覆いかぶさるように生える杉を見ながら、捜索に同行した新潟大学教授崎尾均さんは語られます。
「土壌がないですから成長がうんと遅い」「(成長が)遅いのが逆に年輪が緻密になって腐りにくい幹を作る」



縄文杉より大きかった 名も無き屋久杉

途中、江戸時代に切り出された巨大な杉の切り株を発見、計測すると16mを超え縄文杉を超える杉でした。でも、求めているのは今も生きている杉。
更に先で巨大杉を新たに発見。幹周16.73m!縄文杉以上の大きさ。しかし根本は朽ち果てて空洞化。番組内で命名されることはありませんでした。

前人未踏の地への勇気ある決断

『この先は、人が入ったことのない場所へ進むしかない』と捜索隊は一旦引き上げ、改めて捜索する場所を検討します。
そこで捜索対象とされたのが、未だ人が踏み入れたことのない前人未踏の地「天空谷」の奥地。危険な捜索となるため、隊長の小原比呂志さんは、体力を考慮して同行を断念。若い隊員だけでの捜索となりました。

縄文杉を超える屋久杉を発見!ついに快挙か!?

若い隊員達は、道なき道を切り開き、命綱を頼りに滝を降下。危険を伴う捜索の間も、屋久島の自然は雄大で美しい景色を見せます。
大捜索の末にたどりついた天空の谷。そこで隊員たちを祝福するように出迎えたのは、まさに空を突き刺すようにそびえる「天空杉」の壮観な姿。
大声で喜びの叫びを上げながら幹の計測を行う若き隊員たち。 樹高は縄文杉を超える45m、幹周は縄文杉に次ぐ太さの12.43m。
素晴らしい大発見に喜びの声が天空谷いっぱいに響き渡りました。

最終的に、安全面への配慮から、天空杉の場所の詳細は明かされませんでした。
そして、屋久島では、人の入らない地域に、まだまだ、超巨大杉がある可能性があるらしいです。すごいですね!





番組内で発見された屋久杉

歴代の表記は番組内の平成5年の屋久杉巨樹・著名木調査の表示を元にした物です。

  • 天空杉(参考値)
    高さ45m(歴代1位)
    幹周12.43m(歴代2位)
  • 中洲杉
    高さ35m(歴代2位)
    幹周10.4m(歴代4位)
  • 朽ちた屋久杉
    幹周16.73m

屋久島六神木

  • 縄文杉 高さ25.3m 幹周16.4m 推定樹齢2,000年代~7,200年
  • 紀元杉 高さ19.5m 幹周8.1m 推定樹齢3,000年
  • 弥生杉 高さ26.1m 幹周8.1m 推定樹齢3,000年
  • 大王杉 高さ24.7m 幹周11.1m 推定樹齢3,000年
  • 大和杉 高さ34.9m 幹周10.2m 推定樹齢3,000~4,000年
  • 万代杉 高さ13.2m 幹周8.6m 推定樹齢 3,000年




屋久杉とは?

屋久島の標高500メートル以上の山地に自生するスギのうち、樹齢1000年以上のものが屋久杉と呼ばれています。
有名な屋久杉の「縄文杉」は、種ではなく植物の個体に付された単体での固有名。伝承では樹齢2000年を超えたものには神の力が宿ると言われるそうです。

大隅諸島 屋久島の地図


鹿児島県熊毛郡屋久島町、鹿児島県の大隅半島佐多岬南南西約60km


屋久杉を捜索した国際航業株式会社の最先端技術

伝説の超巨大杉捜索に使用されたのは国際航業株式会社の航空写真撮影、航空レーザ測量から得られたデータを解析・分析するリモートセンシング技術※。
“伝説の超巨大杉”の調査には、国際航業株式会社の「空から⾒た森の健康診断」技術が最大限に活かされたそうです。

※リモートセンシング (Remote Sensing) とは、離れたところから対象物に直接手を触れないで、対象物や現象に関する情報を収集し、対象物や現象の識別、分類、判読などを行う技術です。現在リモートセンシングは、地球全体から都市に至るまで環境調査や様々な災害による被害状況の把握、あるいは農林水産資源の実態調査や鉱物資源の探査などに利用されています。
引用:国際航業株式会社ホームページ

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